「チョコミント」の需要が拡大している。昨夏、某テレビ番組で取り上げられ潜在需要が喚起されたこと、“チョコミン党”と呼ばれるチョコミント好きの層が一定数存在し、SNS上で発信力が増していることなどが背景にある。男性客の購買を見込めるうえ、夏場に需要が落ち込むチョコレートの売り上げをカバーできることから、アイスをはじめ菓子やパン、飲料などへ広がっている。

赤城乳業は今夏、「ガリガリ君リッチチョコミント」を発売した。同社によると、「チョコミントアイスは2017年と14年で比較するとアイテム数が53%増、購入金額が63%増と数年前よりも多くの商品が発売され、販売金額が伸びている」。ミントアイスの販売指数が高くなる5月に、看板商品の「ガリガリ君」で同社の伝統フレーバーを投入することで、店頭回転率を一気に上げていく戦略だ。

森永製菓は、「ダース」ブランドから、アイスの「ダースミントアイスバー」とチョコレートの「ダースミント」をそれぞれ発売。チョコレート菓子の「ベイク」「小枝」においてもミント味を投入し、香りの強さを“ミントレベル”で表記することで、初心者からミント好きまで選びやすい商品提案を行っている。併せて、SNSを使ったフォトコンテストを実施し、売り場とウェブの両輪で話題を喚起している。

このほか、ブルボンの「もちもちショコラ チョコミント味」やネスレ日本の「キットカットミニ オトナの甘さプレミアムミント」、明治の「明治エッセルスーパーカップ チョコミント」、ファミリーマートの「チョコミントパンケーキ」、森永乳業の「マウントレーニア カカオミント」というように、各社さまざまなチョコミント味の商品を展開している。

急速に認知が広がっているチョコミントが日本に本格上陸したのは、1974年にサーティワンアイスクリームが発売した「チョコレートミント」とされる。海外では夕食後にミントチョコを食べる習慣があり、1962年に英国で誕生した「ネスレ アフターエイト」(輸入元は三菱食品)や1950年に米国アンデス・キャンディーズ社が開発した「クリームミント シン」(輸入元は鈴商)は、日本でも人気の商品だ。

鈴商によると、「クリームミント シン」を含む2017年アンデスブランドの売り上げは前年から約7.4%増と大きく伸長した。「約40年前から輸入を始め、年々、売り上げが伸びている。特に昨年はここ数年の中でも急成長した。今年も引き続き好調に推移している」(鈴商)。

今夏を機に、日本でもチョコミントが新たな定番フレーバーとして浸透しそうだ。

〈食品産業新聞 2018年6月14日付より〉

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