味の素は、同社と化粧品、医療、食品メーカーなどのビジネスパートナーとの技術の融合による新価値・新事業の共創を目指し、オープン&リンクイノベーションの推進拠点「クライアント・イノベーション・センター」(CIC)を6月1日に川崎事業所内にオープンした。

当日は行政や設計・建築関係者などを招き、開所式を開催した。冒頭あいさつした西井孝明社長は「当社は1908年に『味の素』の製造を始め、14年からこの川崎工場で本格的に生産した。以来104年となるが、価値競争の歴史であった。今後もこの歴史に甘んずることなく、さらなる発展を皆様のご協力で進めていきたい。今日、開所するCICは当社の誇るハイテクノロジーを取引会社の抱える課題の解決に結び付けていくのが目的。それにより、さらなる社会課題の解決につなげていく。例えば、神奈川県が進めている未病への取り組みにも役立てていきたい」と述べた。その後、福田紀彦川崎市長、首藤健治神奈川県副知事らが来賓あいさつを行った。

CICは、これまでビジネスパートナーを個別に訪問して同社グループの研究開発技術を紹介してきたが、より多くの分野を理解してもらうことで、新価値・新事業の共創の議論を進めることが目的。アミノ酸研究に立脚した食品およびバイオ・ファインの技術を起点に、「健康なこころとからだ」「快適な生活」「地域・地球との共生」などの社会課題解決への貢献を目指す。この社会課題に合わせて14のカテゴリー、37の代表的な技術を紹介するテクノロジースペース、最先端のICT技術を導入したデジタルアイディエーションスペースを設けた。ここで議論を深め、実現可能な研究テーマの継続的な創出を目指す。講演会などができるコンベンションホールも併設した。

【センター概要】
▽所在地
=神奈川県川崎市川崎区鈴木町1丁目1番
▽構造=鉄筋コンクリート造2階建一部鉄骨造
▽建築面積=1244㎡(延床面積1211㎡)
▽設備投資金額=約11億円

〈食品産業新聞 2018年6月7日付より〉

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