ヒゲタ醤油はこのほど、濱口敏行社長、加瀬泰美専務らが東京本社で記者会見し、の17年度決算概要を発表した。売上高は104億2,000万円と前期比3.4%減となったが、営業利益はコスト削減効果などが寄与して1.7%増の5億7,000万円を確保した。経常利益は仕込み蔵の解体費を特別損失に入れたため4.2%減の6億9,000万円となった。

濱口社長は「16年度に創業400年の節目の年を迎え、401年目の17年度は『常なる革新、常なる挑戦』のスローガンの下、様々な方策を実施してきた。しかし、しょうゆは業務用市場での販売競争が厳しく、売上高4.8%減(数量では2%減)、他方で加工調味料も微増にとどまり、しょうゆの減少をカバーすることができず、全体では3.4%の減収となった。利益面では原材料価格が比較的安定し、為替も極端に円安に振れなかったことや、特販経費と固定費の削減効果もあって営業利益は予算、前年ともクリアした。今年度は株式会社設立100周年に当たり、未来に向けてさらに発展していくため、『新たな価値創造への挑戦』をスローガンとし、業績と企業価値の向上にまい進する。今季業績目標は売上104億円、経常利益(は設備投資を計画しているため)5億円としている」と述べた。

また、しょうゆについては市場が減少傾向にあること、9~18Lの業務用の落ち込みが大きいこと、「本膳」ブランドはプラスを確保したが密封容器対応が遅れたことなどを減少の要因に挙げた。

その上で、「今後は付加価値の戦いになると思う。そこで醸造・発酵技術のさらなる高度化が必要」と述べ、前期にローリー・コンテナの洗浄棟の新設、さらに今期から3年間でコンクリート漕の解体と跡地での下工程(詰めなど)の改善などの設備増強に努める。また今秋、江戸造りしょうゆ「玄蕃蔵」の技術を応用した家庭用の密封容器入り新商品を発売する。

〈大豆油糧日報 2018年6月26日付より〉

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