今期のみそ出荷量5万t見込む、「CRAFT MISO」数量は前年比 30%増-ひかり味噌
ひかり味噌は8月25日、都内で「2026年秋冬新商品 先行試食会」を開いた。事業概況を説明し、9月発売の「円熟こうじのおみそ汁 6食」など26年秋冬新商品を紹介した。冒頭、林恭子専務取締役コーポレートマーケティング本部本部長が事業概況を説明した。26年9月期の売上高は前年比5%増の238億円、みそ出荷量は同6%増の5万 500tを見込む。林専務は増収となった要因について「今期がスタートした10月からみその出荷が大変好調だった。理由として競合他社の値上げが 10月から始まったこと、家庭での料理の機会が増えてきたことが挙げられる。商品別では『CRAFT MISO』の伸長が貢献した。数量ベースで前年から約 30%伸び、まだまだ成長の余地があると考えている」と期待を込めた。一方、即席みそ汁は「市場全体の動向として数量はダウンし、各社値上げをしているので売上は維持といったところで、当社も少し数量を落とした」と振り返った。
続いてみそ出荷量について、「今期は3,000tほど伸長させることができ、即席みそ汁に使う加工用も含めて5万500tということで、5万tの大台を超えてくる」と予想した。
みそ出荷量を市場全体で見ると「40万tを切ってから下がり続け、昨年少し増えた。逆に当社は昨年、その前の年に比べて500tほど出荷量を落とした。しかし今期はその分をしっかりと挽回して伸ばすことができた」と語った。

〈環境活動を「ひかるエコ」マークで表現、即席「円熟こうじのおみそ汁」リニューアル〉
同社は「環境」と「海外」という2つの領域に特に力を入れている。林専務によれば、1つ目の「環境」領域では、新しい工場はすべて環境をコンセプトに作っている。例えば、平屋の大きな倉庫の屋根にソーラーパネルを設置して、自社発電の試みも行う。環境に配慮した商品パッケージには「ひかるエコ」マークを表示し、消費者に分かりやすく伝えている。社内でも開発者が商品を作る際、何がエコなのか立ち返って考えたという。新商品にはマークを必ず載せられる設計にしようという想いで、社内の合言葉になるように開発したとしている。
2つ目の「海外」領域では、昨年グループ会社となった神州一味噌と手を組み、互いの強いエリアを合わせ、全体輸出の50%を占めることを目標に掲げている。その中で、1月にはドバイで開催された展示会に出展し、桜や富士山など日本らしいデザインの即席みそ汁などを紹介した。また業界初の試みとして、輸出用のみそ容器に「100%再生 PET樹脂」を採用し、4月から出荷している。通常の容器よりも高く、価格で吸収できない部分があり、国内に先立って海外からスタートしたという。
そのほか、どのみそを選んでいいか分からないという声に応えてフレーバーチャートを作り、サイトへの掲載や店頭で表示を行っている。「ひかり味噌アンバサダープログラム」では、3,000人を超えるアンバサダーがSNSを中心に情報発信している。
次にコーポレートマーケティング本部マーケティング課の杉村わかな氏が登壇し、26年秋冬新商品を紹介した。リニューアルする「円熟こうじのおみそ汁 6食」は、同社売上ナンバーワンブランドの「円熟こうじみそ」を100%使用している。粒みそとこしみそを5割ずつ配合していたが、社内モニターの評価を受けて粒みそ10割に変更した。具材は人気の「あげなす」を追加した。環境に配慮した紙素材の外装で、「ひかるエコ」マークを表示している。食数を10食から減らしたため、売価が抑えられるとバイヤーからは好意的な反応があったという。「同 減塩 同」も発売する。新商品「晴れのち糀 ストレート 1000ml」は、濃縮タイプの従来品を2倍に希釈したストレートタイプで、すぐに飲めるのが特徴だ。「キュンとした酸味があったと思うが、この酸味は麹の違いによるもの。通常の黄麹ではなく白麹を使用しており、麹からクエン酸が生成され、酸味につながっている」(杉村氏)。
〈大豆油糧日報2026年8月27日付〉







