【国産大豆動向】7年産入札の需給バランス変わらず、各地の大雨で集荷量減少見込み
令和7年産大豆入札は、落札率10%という低調なスタートを切り、全体平均でも35%で終了した。フクユタカや里のほほえみが多く落札された一方で、上場数量が多い北海道産とよまさりの落札率が伸び悩んだことが影響したとみられる。また、北海道産とよまさりは、平均落札価格を下回って落札される月も多く、需要が弱まっていることが伺えた。5~6月入札では宮城ミヤギシロメが全量落札され、7月入札も中粒についてはほぼ全量が落札された。
7年産入札の概況について大豆流通関係者は、「九州の落札率が高く、全体を通して6年産と近しい動きだった。需給バランスは変わらず供給が多かった」と振り返る。
直近の7月入札結果は、落札率が前月から10ポイント増の46%となった。最後の入札で落札率が上昇することは、これまであまり見られなかったと指摘する。
「7月入札は、令和8年産大豆の生産計画の公表前に実施されたが、6月以降の降雨の多さや、降雨の影響により宮城で播き直しをしているといった話は以前から聞かれていた。そのため、それらを踏まえた札入れもあったかと思う」と見解を述べる。
西日本が中心に落札されたほか、ミヤギシロメの中粒の落札が目立った。これは作柄不良のほか、生産計画で宮城の作付面積が減少することなどが原因に考えられるとした。
里のほほえみは、7月入札では落札率が低かったが、入札終了後に各地で降雨があったことを受け、減収が見込まれるとしている。
令和8年産大豆の生産計画のうち、JA全農と全集連(全国主食集荷協同組合連合会)を合わせた作付面積は、米への作付けシフトが進んだことで前年実績から9%減の10万8,682haとなっている。
これに予想平均単収を当てはめた集荷見込み数量は、同8%減の17万9,178tとなっている。
ただ、実際の集荷量は発表を下回るとの見方が強い。このため、天候次第ではあるが「8年産の作付面積が減る以上、相場は7年産よりも上向くはず」との声も聞かれる。
すずみのりへの転換が進むタチナガハなど、一部の品種は需要が高まる可能性があるとしている。
北海道は近年の猛暑により、生育の進みが早くなった一方で枯れづらくなっており、「収穫時期に収穫できない可能性がある」と懸念する。また、最近ではすずみのりなど新しい品種が増えている傾向にあるとした。
東北では、青森や秋田で集中豪雨があり、また宮城は播種のやり直しがあったため下方修正を見込む。東北に限らず、各地で大雨が降ったため、集荷量の減少が考えられる。
フクユタカに関しては、福岡と佐賀で、生育初期の渇水などを背景に発芽不良が懸念されている。
そのほか、実際の集荷量と乖離があることから「生産計画の集荷予定数量を割り出すのに使う計算式がだいぶ古い気がする」と指摘されている。
〈大豆油糧日報2026年9月17日付〉







