化粧品新ブランド「ヌギー」「マイス」発売、10年後に10億円目指す【昭和商業・ボーソー油脂】

昭和産業の仙波取締役常務執行役員
昭和産業の仙波取締役常務執行役員

昭和産業とボーソー油脂は4日、米ぬか由来の素材に着目し、共同開発した化粧品の2つの新ブランドを発売した。こめ油の脱臭工程で生じる副産物で、水と油を融合させる独自成分「rice veil B-2(コメヌカエキス)」を配合しているのが特徴だ。

ハイエンドラインの「Nugii(ヌギー)」は20~30代の女性をターゲットにネットでの販路を広げていく。ベーシックラインの「maiis(マイス)」は40~50代向けに、普段使いできる求めやすい価格で、生協やドラッグストアなどで販売していく。新ブランドの投入についてボーソー油脂の山口龍也社長は、「原料メーカーとして化粧品メーカーに原料を提供していたが、われわれの持つ技術や知見をわれわれのアイデアで製品化していきたいと考えた」と話す。化粧品事業の売上については、「10年後に10億円を目指す」と力を込めた。

同日、都内で商品発表会を開いた。まず、昭和産業の仙波美智代取締役常務執行役員テクニカル部門統括が化粧品事業に取り組む背景について説明した。
昭和産業は2025年度に90周年を迎え、経営理念を「ひと粒の可能性から、価値をひろげ、日々の幸せを共につくる。」に刷新した。この経営理念のもと、創立100周年を迎える35年度に向けて、同社グループのありたい姿を「穀物のあらゆる可能性を広げていく」と設定しており、「ライフソリューション領域での可能性も広がりを追求する方針」と説明した。
「ボーソー油脂は従来から米ぬか素材を活用した化粧品販売に取り組んでいるが、これに昭和産業やグループの持つ素材・技術を掛け合わせてシナジーを発揮することで、ボーソー油脂の本格的な化粧品事業への展開を、ライフソリューション領域に向けたグループの戦略の一つとして加速できればと考えている」と述べた。

〈こめ油製造の知見と原料シナジー背景に新たな一歩、化粧品事業への本格的な挑戦〉

続いてボーソー油脂の山口社長が、「当社は日本人が古代より親しんできた米ぬかの価値を最大限に引き出し、お客さまの多様なニーズに応えるため、こめ油をはじめとする数多くの製品を世に送り出してきた」と事業活動について紹介した。

ボーソー油脂の山口社長
ボーソー油脂の山口社長

その上で、「長年培ってきたこめ油製造の知見と、昭和産業グループの原料シナジーを背景に、新たな一歩を踏み出す。それは食品メーカーとしての安心感と技術を美の領域へ昇華させる化粧品事業への本格的な挑戦だ。既存の基礎化粧品シリーズの販売実績と培ってきた信頼をさらに発展させ、ライフスタイルや価値観が多様化する現在のニーズに合わせ、全く新しい2つの化粧品ブランドを立ち上げた」と説明した。

「マイス」のブランド名には一粒の米に宿る無限の可能性を表現しており、米の複数形という意味を込めたという。「食品メーカーの化粧品ならではの確かな安心感をベースに、日々の食卓のように、毎日の暮らしに自然と寄り添うブランドだ」と説明した。販路については、生協など既存のネットワークとのパイプを活かすとともに、バラエティショップやドラッグストアなど多岐にわたる販路を視野に入れる。

今回発売するのは、「maiis 導入美容液」(50ml、2,200円税込参考価格)の1品となる。「ヌギー」は大人の女性に向けたハイエンドラインと位置付ける。「モールEC、特に楽天市場を主力チャネルと位置づけ、自社ECサイトの強化やマルチチャネル化につなげていく」とした。
ラインアップは「Nugii ブースティングヘアミスト」(120ml、3,300円同)、「同ブースティングヘアミルク」(100g、3,850円同)「同マルチバームセラム」(14g、4,950円同)、「同リップセラム」(6.5g、3,960円同)、「同クリーミーマスク」(23ml×5枚、4,620円同)の5品となる。
2026年度の化粧品事業の売上は既存の基礎化粧品を含めて1億9,000万円を見込む。5年後の31年度には「ヌギー」で1億3,000万円、事業全体で4億5,000万円を、10年後の35年度には事業全体で10億円を計画している。

〈大豆油糧日報 2026年11月5日付〉

媒体情報

大豆油糧日報

大豆と油脂・大豆加工食品の動向を伝える日刊専門紙

大豆油糧日報

大豆から作られる食用油や、豆腐、納豆、みそ、しょうゆを始めとした日本の伝統食品は、毎日の食卓に欠かせないものです。「大豆油糧日報」では、発刊からおよそ半世紀にわたり、国内外の原料大豆の需給動向、また大豆加工食品の最新情報を伝え続けております。昨今の大豆を巡る情勢は、世界的な人口増大と経済成長、バイオ燃料の需要増大により、大きな変化を続けております。一方で、大豆に関する健康機能の研究も進み、国際的な関心も集めています。そうした情勢変化を読み解く、業界にとっての道標となることを、「大豆油糧日報」は目指しています。

創刊:
昭和33年(1958年)1月
発行:
昭和33年(1958年)1月
体裁:
A4判 7~11ページ
主な読者:
大豆卸、商社、食用油メーカー、大豆加工メーカー(豆腐、納豆、みそ、しょうゆなど)、関係団体、行政機関など
発送:
東京、大阪の主要部は直配(当日朝配達)、その他地域は第3種郵便による配送 *希望によりFAX配信も行います(実費加算)
購読料:
3ヵ月=本体価格29,700円(税込)6ヵ月=本体価格59,044円(税込)1年=本体価格115,592円(税込)