伊藤園、粉末茶を「1プッシュで1杯」に 新商品「ぷしゅぷしゅボトル」でマイボトル需要取り込む
伊藤園は、1プッシュで1杯分の粉末茶を取り出せる新商品「ぷしゅぷしゅボトル」で、インスタント茶の利用拡大を図る。9月21日に緑茶とむぎ茶の2品を発売し、10月13日に都内で新商品発表会を開いた。スプーンを使わず手軽にお茶を作れる利便性に加え、料理やデザートに「かけて食べる」という新たな楽しみ方も提案。家庭でのお茶づくりやマイボトル需要を取り込み、お茶の利用機会を広げる。
お茶を取り巻く環境が変化する中、飲用スタイルにも変化がみられる。発表会では、急須の利用率が39.4%にとどまる一方、水筒・マイボトルの利用率は64.7%と説明した。また、リーフ製品全体に占める簡便性商品の金額構成比は2018年の65.6%から2025年には75.3%に上昇。インスタント茶市場も2018年の41億6700万円から2025年には58億700万円へ、7年間で約4割拡大した(インテージSRI+、推計販売規模・金額ベース)。

今回発売したのは、「ボトル入り さらさらとける お~いお茶 抹茶入り緑茶」「同 健康ミネラルむぎ茶」(各40g、税込1080円)。インスタント茶専用ノズル付きボトルを採用し、1プッシュで1杯分の粉末茶を取り出せる。水にもお湯にも素早く溶け、プッシュ回数によって濃さも調整できる。1杯150ml換算で約50杯分のお茶を作ることができ、同シリーズの袋入り粉末茶(40g)を詰め替えて繰り返し使用できる。
従来の袋入り粉末茶は計量スプーンが必要で、粉末がこぼれたり、使用後に洗い物が出たりする課題があった。一方、スティックタイプは計量の手間がないものの、1杯ごとにごみが出る。新商品は、こうした不便さを軽減するとともに、光や酸素から粉末を守るボトル設計を採用した。
同社マーケティング本部リーフブランドグループの鍋谷卓哉氏は、商品化にあたり、1プッシュで出る粉末量を調整するなど、使い勝手を改良したと説明した。同社広報によると、専用ボトルは店頭販売の販促景品として展開し、好評だったことから商品化した。
緑茶は抹茶入りで鮮やかな緑色と濃い味わい、むぎ茶はやかんで煮出したような香ばしさが特徴。パッケージには、緑茶に「お~いお茶くん」、むぎ茶に笑福亭鶴瓶さんのイラストをあしらった。

鍋谷氏は、飲用だけでなく、料理やデザートへの活用も提案する。子どもが自分で水筒用のお茶を作るなど、家庭でお茶に触れる機会を広げたい考えだ。発表会では、笑福亭鶴瓶さんと野々村友紀子さんが登壇。粉末茶をポテトチップスやヨーグルトなどに振りかけるアレンジを体験し、手軽さや新たな味わいを楽しんだ。
販売面では、10月1日の「日本茶の日」に合わせ、量販店などで立ち売りを実施した。鍋谷氏によると、20~50個程度を用意した店舗で、半日から1日で完売するケースもあったという。食品スーパーを中心に全国で販売し、イオンや西友などでも取り扱いが始まっている。今後も立ち売りや試飲会を通じて商品の使い方と利便性を伝え、利用機会の拡大につなげる考えだ。







