廃棄しょうゆ粕を燻製材に、木材チップより安価、Amazon 販売中【スモークイフリート】

廃棄しょうゆ粕を燻製材に、木材チップより安価
廃棄しょうゆ粕を燻製材に、木材チップより安価

Smoke-i-freet(スモークイフリート、さいたま市北区)は、しょうゆを搾ったあとに残る粕から燻製材を開発した。10月に開催された食品開発展2026に出展した。

代表の辻健太朗氏によれば、しょうゆ粕は年間約10万t発生するが、塩分が高くて水分が少ないため牛の飼料以外に使い道がないという。

辻氏はもともと燻製器などを扱うメーカーでエンジニアとして働いていた。「海外の原料が高いので、国内の原料をうまく使えないかということでアップサイクルに注目した」と振り返る。

埼玉県内の複数のしょうゆメーカーに提案し、5年ほど前に同取り組みを始めた。しょうゆ粕を選んだ理由については、「複数の素材を試したが、おからなどでは腐ってしまう。塩分を多く含むしょうゆ粕が適していた」と説明する。

また、木材よりも優れた点として「メイラード反応により色が付きやすく、ベンゾピレンという発がん物質がなく、香りの成分が多い」とアピールした。

さらに、「木材よりも安い。木材は30年成長させてから切るが、しょうゆ粕は毎年出る」と利点を挙げる。燻製材として一般的に使用される木材チップは、ウッドショック以降価格が高止まりしているという。木材チップの多くは成長の遅い広葉樹で、建材には不向きなため植林されにくい。山火事や温暖化による森林減少も相まって今後は入手リスクが高まると考えられている。

一方、しょうゆ粕は価格変動が小さく、安定して入手することができる。そのためしょうゆ粕からつくる燻製材は、より低価格で安定して供給できると訴求した。

辻氏は「皆さんと一緒でないと成り立たない。現在はレストランなどBtoBがメインだが、BtoCにも力を入れている」と話す。Amazon では「彩香の燻醤 醤油粕燻製チップ」として100g税込850円で販売している。そのほか埼玉県内にある弓削田醤油と「りそなコエドテラス」でも購入できる。

〈大豆油糧日報 2026年11月6日付〉

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