日本アクセス、フローズンマザーセンターで物流の社会的課題解決に取り組み

第52回食品産業技術功労賞 環境・CSR部門受賞
第52回食品産業技術功労賞 環境・CSR部門受賞

日本アクセスは、2020年10月からフローズンマザーセンターのテスト運用を開始、2022年1月から、関東で本格運用を開始した。物流業界の「2024年問題」も迫る中、物流の社会的課題解決にも寄与する取り組みだ。

フローズンマザーセンターとは冷凍食品・アイスメーカーの商品を工場・出荷拠点から一括して仕入れ、需要に応じて適宜各地の配送拠点へ出荷することで、倉庫機能を代替するもの。その過程では原則パレット単位での入庫・出庫作業を実施。従来のバラ納品と比較し、パレット納品の作業生産性は3倍以上の効果が出ているという。

冷凍物流業界ではメーカー毎にパレットの規格が異なることからパレット化が進まず、他の温度帯と比べて労働環境が過酷にもかかわらず、配送車両への手積み・手降しが未だに解消されないまま放置されている。結果、ドライバーの長時間拘束や納品先での待機問題など、社会問題化している。これら課題解消に向けた取り組みとなる。

今後2024年度中までに全国に冷凍マザーセンターを配置する計画で、物流の社会的課題解決に取り組んでいく。

〈食品産業新聞 2022年12月5日付より〉