大塚食品の「ボンカレー」は、1968年2月12日に世界初の市販用レトルト食品として発売して以来、レトルトカレーの定番として支持を集めているが、いよいよ来年は50周年を迎える。レトルト食品のパイオニアとして進化し、次世代のレトルト食品の形を提案し続けている。

「ボンカレー」シリーズは、辛さごとに具材やスパイスを変更し、ベストマッチな味わいを追求していることが特徴。2009年には、大きめにカットした国産野菜や自家製ルウを使用した「ボンカレーネオ」を発売し、そのおいしさから高い評価を受けている。

さらに、2013年には「ボンカレーゴールド」が進化を遂げ、従来の湯せん調理方式から、フタを開けて箱ごと電子レンジへと生まれ変わった。同年以降は定番ラインアップ(甘口・中辛・辛口・大辛)に加え、夏季・冬季限定のカレーを発売。また、2016年2月からは具材に国産野菜を使用し、生活者の安全・安心のニーズに対応した商品を展開して好評を得ている。
大塚食品執行役員製品部長 金子忠晴氏

大塚食品執行役員製品部長 金子忠晴氏

〈箱ごとレンジ加熱に進化〉

「ボンカレー」は、1968年に世界で初めて商業レベルのレトルトパウチ食品として商品化した。開発のコンセプトは、米国のパッケージ専門雑誌に掲載された記事をヒントに、レトルト技術とカレーを組み合わせて、「一人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレー、誰でも失敗しないカレー」であった。

ただし、半透明のポリエチレン/ポリエステルパウチだったため光と酸素によって風味が失われ、賞味期限は冬場で3カ月、夏場で2カ月だった。そこで、1969年には光と酸素を遮断するアルミ箔を用い、ポリエステル、アルミ箔、ポリプロピレンの3種構造のパウチにすることで、賞味期限を2年間とした「ボンカレー」を発売した。

2013年からは、箱ごとレンジ加熱するだけの進化した「ボンカレー」を提案している。電子レンジ加熱が進むとパウチが膨らみ、縁系のシール部分に応力が加わってシールが外れ、パウチ表裏に貫通口が生じて通蒸する仕組みである。箱に入れて加熱することで、電子レンジからパッケージを取り出す際も熱くないのが特徴だ。火を使わずに安全・安心・簡単・便利に食べられる、誰もが失敗しないカレーとなっている。

「ボンカレー」は来年2月に発売50周年を迎える。これからも進化を続けて次世代のレトルト食品を提案していきたい。

〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉