4月11日、全国発売。ノンアルコールビールながら、一番搾り製法を採用し、よりビールに近い味を実現した。あえて機能性にこだわらず、ビールに近い味わいを実現するために人工甘味料を不使用とした。

ビールの糖質や酸味料のバランスを分析する手法を採用したほか、苦味についてもホップを投入することにより、一層ビールの味に近い味わいに。

7月に年間販売目標を当初予定140万c/sの5割増となる約210万c/sに上方修正したが、販売好調につき、10月に当初予定の約7割増となる240万c/sに再上方修正している。

10月初旬の段階で「味覚と泡持ちを評価いただいており、大手チェーン企業での取り扱いが始まるなど、飲食店での取り扱い店舗数が約11万店に拡大し、年間目標の7割を達成した」(同社)。

また、同商品がけん引して、同社の1~9月のノンアルビールは前年同期比約6割増の販売となった。市場全体では、4~9月で約5%増とみる。
キリンビール執行役員マーケティング本部長 石田明文氏

キリンビール執行役員マーケティング本部長 石田明文氏

〈おいしさの決め手は「一番搾り製法」〉

キリン零ICHIは、ビールを飲むような場面で楽しめるノンアルコール・ビールテイスト飲料を開発し、ノンアルをより楽しんでいただきたいとの思いから、開発をスタートしました。ビールのように楽しめるノンアルにするためには、これまでの味覚の進化の延長線ではなく、大きな味覚設計のチャレンジが必要でした。

ポイントは、「おいしさ」とそれを支える確かなエビデンス「ビールでも使っている一番搾り製法」です。開発で苦労したポイントは、やはり味覚でした。麦汁は麦の味わいが引き出される一方で、もったりとした甘さがあるため、クセのある後味がどうしても残ってしまいます。ビールは発酵する工程で、この糖分がアルコールと炭酸ガスになり、同時にクセも低減されますが、ノンアルは発酵させないことから、クセがそのまま残ってしまいます。その味をバランスよく「おいしさ」に変えることに一番苦労しました。さまざまな分析方法を取り入れ、徹底的に味のバランスを研究し、独特なクセを低減させるための素材を約200種類の中から探し出しました。

発売時には全社を上げたプロモーションを実施し、お客さまからも「ビールのようなコクやうまみを感じる」「高品質に感じる」「麦芽の旨味とコクがあって美味しい」というありがたい評価をいただいております。2018年も「おいしいノンアル」と評価いただけるようマーケティング活動を進化していきたいと思います。

〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉