アルカン、北海道・食肉料理集団「ELEZO」と業務提携 一貫生産管理体制で独自の熟成肉、シャルキュトリを販売

「ELEZO」シャルキュトリ(食肉加工品)部門の生産品
株式会社アルカン(東京都中央区・檜垣周作社長)は、4月1日から北海道・帯広の食肉料理集団「ELEZO(エレゾ)」(北海道中川郡・佐々木章太社長)と業務提携を行った。エレゾは05年に創業、食肉の生産から調理販売までを一貫して行う食肉料理人集団。北海道十勝の豊頃町大津に拠点となる食肉総合ラボラトリーを建設し、〈1〉生産・狩猟部門、〈2〉枝肉熟成流通部門、〈3〉シャルキュトリ製造部門、〈4〉レストラン部門――の4つの部門を構成し食の一貫生産管理体制を構築している。
食肉料理集団「ELEZO」ロゴ

食肉料理集団「ELEZO」ロゴ

具体的に生産・狩猟部門では、自社のファームで自然の摂理に寄り添う原則放牧・放鳥で生産を行い、食材として最上のタイミングでプロハンターにより狩猟を行う。その後、枝肉熟成流通部門にて、うま味や香り、質感を最高レベルまで磨き上げる枝肉加工を行う。この熟成肉は全国のフレンチ・イタリアンを中心とした会員レストラン(約300店舗)のみに販売している。

うま味や香り、質感を最高レベルまで磨き上げる枝肉加工を実施

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シャルキュトリ部門では、ハム・ソーセージ、生ハム、サラミ、パテなど食肉加工品を生産し、全国の飲食店およびセレクトショップ(約100店舗)、オンライン顧客(約2,000顧客)に販売を行っている。またレストラン部門では、エレゾ全部門の集大成を表現することを目的とし、16年7月に「ELEZO HOUSE」をオープンしている。

今回の業務提携では、エレゾが独自に作り上げた食肉、ジビエ、シャルキュトリについて相互に販売を行い、協業することでハイクオリティな国産食材の充実を図る。また両社のノウハウを活かした共同商品開発を行うことで、付加価値の高い食材や製品の提供を目指す。

〈畜産日報 2018年6月5日付より〉

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