大麦製品の市場規模は2015年度の26億2400万円から2016年度には68億2200万円(160%増)と非常に大きく伸びた。同社はこの大きな躍進の下地となる活動を長きにわたって実施。大麦製品のトップメーカーとして新商品開発、大麦の普及・消費拡大に取り組んできた。

大麦は水溶性食物繊維「β―グルカン」を多く含む機能性食品として近年注目が集まる。β―グルカンは食後血糖値上昇の抑制や、腸内環境の改善など、多数の健康効果が報告されている。

はくばくの近年の取り組みは、「いつでもどこでも大麦・雑穀」をスローガンに展開。これまで大麦・雑穀の商品は米と一緒に炊飯して食べるものがほとんどだったが、パックご飯、レトルト大麦、業務用冷凍大麦等、大麦の食シーンを広げる新商品を多数発売。また、各種メディアからの大麦情報に対する問い合わせにも積極的に対応。大麦の普及・拡大を担う大麦食品推進協議会の中核メンバーでもある。
はくばく代表取締役社長 長澤重俊氏

はくばく代表取締役社長 長澤重俊氏

〈「食物繊維の多い食品」ようやく認知〉

「大麦の普及・消費拡大」という内容で受賞させていただいた。創業者の長澤重太郎が開発した食べやすい大麦「白麦米(はくばくまい)」が現在の社名の元となった。創業から76年間にわたり大麦の普及・消費拡大に取り組んできた当社にとっては「どまんなかの賞」といえる。大変うれしい。

大麦の年間の需要はここ4~5年で約1万t増え、3万tくらいまで増えてきた。ただ、かつて大麦は200万tの需要があった。そこからすれば、「消費拡大の始まり」と捉えて、「この受賞を機にもっと頑張れ」とエールをもらったと思っている。

大麦の需要が増えてきたが、まだまだ国民の健康に寄与しているとはいえない。年間の需要が50万tになるとか、国民1人当たりの毎日の食物繊維摂取量を1g増やしたとか、そうしたとこ

ろまで目指していく。大麦が食物繊維の多い食品ということが、ようやく認知されてきた。穀物の中でも食物繊維が多く、食べやすくコストも低い、こうした基本的なことをもっと広めていきたい。

そのためにも継続して研究と情報発信が必要だ。科学的により深い知見を掘り下げていくことと、それを分かりやすく情報発信していく必要がある。

ここをセットにして今後も「大麦の普及・消費拡大」に取り組んでいく。

〈食品産業新聞2017年12月4日付より〉