焼肉のたれを代表し進化続ける、「黄金の味」発売45周年、焼肉を家庭の食卓へ/エバラ食品工業【食品産業技術功労賞】
エバラ食品の看板商品「黄金の味」は、1978年に誕生した。リンゴ・モモ・ウメ3種のフルーツをベースに、スパイス等を加えた独自の美味しさが特徴だ。
発売当時、一般的だったパルプ(繊維)ではなく、ピューレ状のリンゴを採用したところ、塩分を抑えたまろやかな甘さと肉への絡みやすさが支持され全国へ配荷が拡大し、焼肉のたれのトップブランドへと成長した。その後も「焼肉開きの日」の制定や「親子バーベキュー大会」など、売り場に留まらず、焼肉需要を盛り上げるための活動を継続的に実施している。
2017年の大幅リニューアルでは、原料の3分の1以上を占める国産リンゴピューレの加熱方法を見直し、従来品の約2倍までとろみを高め、嗜好性を向上させた。また、ライフスタイルの変化に合わせて容量規格を拡充した。
2020年には32年ぶりの新フレーバー「さわやか檸檬」、翌2021年に「旨にんにく」を追加。発売45周年を迎えた2023年は「濃熟」「贅沢林檎」を投入し、計7フレーバーを展開している。
この「黄金の味」は、第53回 食品産業技術功労賞「マーケティング部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉