食品産業技術功労賞 受賞歴
第55回 食品産業技術功労賞 商品・技術部門
「やわら小麦」使用小麦粉
株式会社ニップン
「やわら小麦」を使用した業務用小麦粉
【ニップンの話】
多くの小麦粉加工品は保存中に硬くなったり、パサつきがでたりします。これは小麦粉の主成分であるでんぷんの分子が糊化した後に再結晶化する「老化」が大きな要因となって起こります。そうだとすれば、そのようなでんぷんの老化が起きにくい小麦粉なら、作りたての食感が長持ちする加工品を実現できるのではないかと考えました。そこで農研機構東北農業研究センターとの共同研究を始めました。
「やわら小麦」のこれまでにない特徴は、でんぷんを構成するアミロースとアミロペクチンの両方に老化しにくい性質を持たせたところにあります。東北農研センターの発案をもとに、それに有効な遺伝子の組合せを見出すことができました。
実用性のある小麦にするため、農研機構で品種開発してもらいました。品種としては岩手で「やわら姫」を、福岡で「みなみのやわら」を、山口で「にしのやわら」を栽培しています。これまで当社は小麦栽培に直接的に関わる経験が少なかったため、協力してくれる生産者探しや種の管理運用方法の整備が苦労した部分です。基礎研究から実用化に至るまでには10年以上かかっています。
まずは「やわら小麦」の良さを広く知ってもらいたいと思います。そして「やわら小麦」を多くの方に活用してもらえるよう作付け拡大とさらなる製品開発に取り組んでまいります。
表彰企業の会社概要
| 会社名 | 株式会社ニップン |
|---|---|
| サイトURL | https://www.nippn.co.jp/ |