〈加工品構成比を25%に拡大へ、市場が変化する中で自らも変化する考えを浸透〉
スターゼンの中津濵健代表取締役会長兼社長は14日、東京都内で記者会見し2018年3月期決算と今後の方向について説明した。

会見には、永野章代表取締役副社長、寺師孝一代表取締役専務、横田和彦常務取締役、林育司上席執行役員、米田修経営企画部部長が参加した。中津濵社長は、18年3月期をはじめ近況について、「5期連続で増収増益、4期連続で売上高過去最高を更新した。売上高を増やし、取扱数量を増やしていくには、マーケットがシュリンクし、かつ大きく変わっていく中で、我々自身が変わっていかなければならないと考え、現場を回った。その結果、取扱量を伸ばし、増収増益がはかれたと考えている。具体的には、マーケットに沿った加工食肉製品と、ハム・ソーを前年比で伸ばすことができた。食肉も、国産・輸入とも、牛肉・豚肉も数量を拡大でき、マーケットシェアを獲得できたと思っている」と、この間の業績を振り返った。

今後の方向性では、「これからさらにマーケットは変っていく。当社としては、時短食品、調理食品、半調理食品など、我々の弱い部分を拡大していける体制づくりを進めている。その供給部門として、この10月に福島県本宮市にハンバーグ専用工場を稼働させる予定であり、さらに加工食肉製品群を拡大していく計画だ。大手ハム・ソーメーカーとは違う製品や方法により、マーケットで我々が活躍できると確信している。一方で地方の過疎化が進み、営業のスタイルも変えていかなければならない。これについて販売会社の社長に指示をしているところだ」と述べた。

輸出では、「日本全体の牛肉輸出が17年に141.3%だったところ、当社は184.3%と牛肉輸出を大きく伸ばすことができた。特に解禁された台湾が三井物産との取組みもあって伸ばした。今後も3国間貿易を含めて東南アジアでのビジネスを拡大していく。昨年シンガポールのアディレクト社に出資した。ここでスターゼンのビジネスモデルを展開できれば、東南アジア各国で食肉のビジネスを展開できるのではないかと考えている。今、人材育成を含めて計画を進めている」と、東南アジアへの輸出をさらに促進させる。

〈畜産日報 2018年6月18日付より〉

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