不二製油と共創、「ミラダシ」活用、第2弾は 14店が新メニュー披露-泉佐野市

前列中央左は千代松市長、同右は大森社長
前列中央左は千代松市長、同右は大森社長

関西国際空港の玄関口に位置する大阪府泉佐野市は、空港を利用する訪日外国人観光客の増加を背景に、ベジタリアンをはじめ宗教的配慮や健康志向など多様な食習慣を持つ人々に対応できる飲食店の拡充に取り組んでいる。地元企業である不二製油の植物性ダシ「MIRA-Dashi(ミラダシ)」を活用したメニュー開発の第2弾として、今年度は新たに11店が参加し、メニュー提供店は累計19店に拡大した。

10月26日には不二製油本社で披露・試食会が開かれ、新規11店と昨年度からの継続3店の計14店が開発したメニューを披露した。千代松大耕市長、不二製油の大森達司社長らが出席し、さまざまな食の背景を持つ在住外国人も招かれ、開発メニューを試食した。

在住外国人を招き、開発メニューを試食
在住外国人を招き、開発メニューを試食

泉佐野市と地域DMO(観光地域づくり法人)である泉佐野シティプロモーション推進協議会(河原千晶代表理事)は、「食のバリアフリー」が進んだ街づくりによる誘客促進と観光消費の拡大を目指し、不二製油と共創を進めている。昨年度から市内の飲食店・宿泊施設を対象に、ミラダシを活用したメニュー開発を支援している。今回の第2弾では、和洋中からエスニック料理まで幅広いメニューが登場した。

〈「食のダイバーシティ」目指す、サステナブルな食の未来共創のビジョン実戦する活動〉

冒頭、千代松市長があいさつし、「世界中の人が安心して楽しめる食のまち 泉佐野」をスローガンに、ヴィーガンやハラールなど多様な食のニーズに対応できる「食のダイバーシティ」を目指していることを説明した。人口当たりのヴィーガン・ベジタリアン対応店数が大阪府内で1位、全国でも5位となったことを紹介し、今後も提供店の拡大を図る考えを示した。

「ミラダシ」については、植物性でありながら日本の食文化で培われた「うま味」を感じられる点を評価し、食の多様性への対応を進めるうえで大きな力となっていることを強調した。 続いて不二製油の大森社長が、「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します」という同社のビジョンを紹介した。泉佐野市との取り組みは、同ビジョンを実践する活動の一つと位置付けた。昨年度の開始以降、参加事業者による取り組みが着実に進んでおり、「地域の取り組みの輪が広がっていることを大変頼もしく感じている」と述べた。そのうえで、「今後は泉佐野市で得た経験や知見を広げ、より多くの人が同じ料理を囲める環境づくりに貢献したい」との考えを示した。

今回新たに参加した 11店とメニューは、amarsi99「大豆ミート and えのきのヘルシーハンバーグ ヴィーガンデミソース」、organic e-yan「オーガニックヴィーガンランチ」、おっこん鉄板はるじ「PBF 広島お好み焼き」、心ん「衣通姫美膳(そとおりひめヴィーガン)」、小はれ「水茄子餃子まぜそば」、SON CAFE「ヴィーガンカレー」、36KR「泉州野菜を使ったヴィーガンパエリア」、セミの韓食「ヴィーガン白菜キムチ」、Chet’s Inn「ガパオライス」、中華居酒屋 破天荒「ヴィーガン麻婆豆腐」、Hale’aina「チリビーンズ」。

今回新たに参加した 11 店とメニュー
今回新たに参加した店舗のメニュー

昨年度から継続参加した3店は、Cafe’s9999「プラントベース ナゲット&オニオンリング」、スターゲイトホテル関西エアポート(日本料理「天翠」)「精進花籠」、農家レストラン ばあちゃんの台所「クラムチャウダー」。

メニューには、ミラダシの白湯、チキン、ビーフ、カツオ、エビ、貝の各タイプのほか、大豆ミートや豆乳クリーム、豆乳クリームバター、豆乳チーズなど同社の植物性素材が幅広く活用された。泉州野菜や水ナスなど地元食材を取り入れたメニューもあり、地域の食文化と植物性食品を組み合わせた提案が目立った。

〈大豆油糧日報2026年10月30日付〉

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